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STEP 01

Case Study こんなときどうする?

Case

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父も母も要介護。そろそろ施設に入居してほしい

高齢の両親がともに要介護となり、自宅での自立した生活が難しくなった場合、介護保険施設や民間の要介護者向け高齢者住宅への住み替えを検討する必要があります。

妻の介護疲れを何とかしたい

鈴木博さん(55歳)は、父の隆さん(83歳)と母の芳江さん(80歳)と暮らしています。子どもたちはすでに社会人となり独立しているため、妻の陽子さん(50歳)も含め、家族4人二世帯での同居です。

2年前、芳江さんが脳梗塞で倒れ、後遺症から体に麻痺が残りました。介助なしでの排せつも難しく、要介護3と認定され、在宅介護を受けています。夫の隆さんは高齢ながら元気で、息子の嫁である陽子さんとともに、芳江さんの介護を担ってきました。しかし、最近になって加齢で体力が低下した隆さんも要介護1となり、両親の介護を陽子さんがひとりで担うことに。

妻の介護疲れを目の当たりにした隆さんは、両親の介護施設などへの住み替えを検討したいと思っています。

どうすれば解決できる?

住み慣れた自宅で暮らし続けたい、年老いた親を最後まで自宅で面倒みたいというのは、誰もが考える自然なことです。しかし、介護が必要になった高齢の両親を介護をしながら自宅で面倒を見るというのは、決して簡単なことではありません。また、ひとりの介護者に介護負担が集中してしまうのは、介護疲れはもとより、介護事故や虐待の要因にもなりかねません。

このケースでは、まず母の芳江さんは要介護度が3ですので、介護保険制度における特別養護老人ホームの入居を検討できます。一方で父の隆さんは要介護度が低いので、特養へは入所できません。そこで、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などへの住み替えを考えることになります。

ただ、長年共に暮らしてきたご夫婦は、できるだけ一緒に生活を続けたいもの。両親それぞれのケアが可能で、同室もしくは別室で入居できる有料老人ホームやサ高住が見つかれば、両親、家族にとっても最良の選択になるでしょう。

状況ポイントと対応策

  • 両親と息子夫婦、4 人2 世帯での同居
  • 母(芳江さん)は要介護度が高く、一日中介護が必要な状態
  • 父(隆さん)は手すりにつかまって歩くなど、軽度の不自由
  • 介護をしている息子の嫁(陽子さん)が、介護疲れ状態に陥っている

対応策

  • 芳江さんは特養へ、隆さんは、有料老人ホームやサ高住へ入居
  • 両親とも、同じ有料老人ホーム・サ高住へ入居