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STEP 01

Case Study こんなときどうする?

Case

05

父が、元気なうちに住み替えたいと言い出した!

まだ元気なのに高齢者住宅に住み替えたいというのは、時期尚早のように思えるかもしれません。しかし、住み替え先を慌てて探す必要がなく、じっくりと選ぶことができます。

元気なうちの住み替えをどうサポートする?

ある日突然、田中秀樹さん(50歳)に父の邦彦さん(75歳)が、高齢者住宅への住み替えを考えていることを切り出しました。50代のときに妻を亡くした邦彦さんは、以来ずっとひとり暮らしを続け、今も元気に暮らしています。それだけに、息子の秀樹さんとしては、わざわざ戸建ての実家を引き払って高齢者住宅に住み替えるのは、まだ時期が早いのでは? と思っています。一方で邦彦さんは、できるだけ早く住み替えをしたいらしく、連日、高齢者住宅への見学に出かけたり、パンフレットを集めています。

本当に住み替えとなれば、邦彦さんの資金だけでは難しそうなので、秀樹さんが資金援助をしなければなりませんし、実家の戸建てをどうするのかなど解決すべき問題も山積みです。

どうすれば解決できる?

基本的な考え方として、必要に迫られて急いで住み替えをするよりも、本人がまだ元気なうちに住み替え先を探すほうが、よりメリットは多くなります。元気なうちであれば、本人が納得いくまで住み替え先を探し、選ぶことができますし、引越の準備や住み替えのための手続きなども、落ち着いて行うことができるからです。

秀樹さんは、資金面に不安があるようですが、それについても、まだ邦彦さんが元気なのですから、ていねいに話し合い、どれくらいの資金援助ができるのかを正直に伝えて納得してもらい、資金に合わせた高齢者住宅選びをしましょう。

また、医療連携や介護体制が整った終身暮らせるタイプを選ぶか、まず元気なうちの生活が安心・快適なタイプを選んで将来、介護度の進行に合わせてもう一度住み替える計画とするのかなど、高齢者住宅の種類も良く検討しましょう。

状況ポイントと対応策

  • ひとり暮らしで元気な父(邦彦さん)
  • 父は元気なうちに住み替えたいと考えている
  • 息子(秀樹さん)は資金問題などで、あまり住み替えに乗り気ではない
  • 元気なうちの住み替えは、落ち着いて物件探しができるだけでなく、健康寿命の延伸にもつながる

対応策

  • 元気なうちの生活の充実を目的にするか、将来の介護の安心まで確保するかを検討する
  • 資金問題などは、親子でしっかり納得のいくまで話し合う