入居時に高額な費用がかからない
サービス付き高齢者向け住宅の費用は、多くが月払い方式で、入居時に家賃の3~6カ月程度の敷金を支払い、経費は毎月支払う形です。広い共用部や居室を備えた高額な物件の場合は、入居時に一定期間の家賃を前払いする前払い方式のケースもあります。この場合は有料老人ホームと同様に、前払期間で償却し、途中退去の場合は未償却分が返還されます。
要介護者向けは別途介護サービス費が必要となる
月額費用としては、月払いの場合、家賃と共益費がかかります。加えてサービス付き高齢者向け住宅では、生活相談サービスや安否確認などを提供しており、その費用として生活支援サービス費を支払います。これに加えて要介護者向けの場合は食事を提供しているので食費が加わります。
住宅に支払う月額費用の合計は、15~30万円ほどが平均的です。さらに、併設や外部の介護保険サービスを利用するので、利用した分の自己負担分が別途必要となります。
要介護者向けは食事を提供することが前提
月額費用の中でも、食費については要介護者向けと自立者向けでは異なることも。要介護者向けのサービス付き高齢者向け住宅では自炊できない人が入居対象となるので、居室にキッチンがなく食事を提供することが前提となっているため、月額費用に食費が必ず加わります。
これに対して自立者向けでは、自立していて自炊する人もいることから、月額費用に食費を含めないケースもあります。自炊をせず、施設が提供した食事を食べた場合は、その分の料金が発生します。